2009/01/07

ニュースになるのは定額給付金の問題ばかり

いつの間にか経済効果という言葉が一人歩きしている定額給付金の問題ですが、どれくらい効果があるかの議論にはならず、元手の「2兆円」の規模感や「バラ撒き」の範囲が持つイメージだけで「効果がある」と国会答弁している様子がニュースになっています。

個人的にはこんな事で政局が混乱するぐらいなら、公務員制度の改革をベースにして、自民党と民主党から議員が出てきて一緒になって欲しいと思います。いまの自民党と民主党では、どちらにも政権を任せたいとは思いません。こんな選択肢しかないままに選挙をやられても争点が見えないんじゃないんでしょうか。

誰も効果がわからないのに定額給付金の善し悪しが争点になるとは思えませんし、これでは好きか嫌いかで感情的に国の将来を決めるようなものです。

定額給付金なんて止めて、元手を数倍~数十倍の効果に変えてみせて公務員や国会議員の頭の良いところをみせて欲しいですが、無理なんでしょうね。どういう理由か。

だんご三兄弟が売れた以外に地域振興券でどんな効果があったんでしょうか。まぁ公明党の支持母体の経済活動に還流するにしても今回は現金だから使い道をトレースする事は難しいでしょうね…。選挙資金にしてもそんなに大した額にはならないかな。

定額給付金も公共事業もバラ撒き的な性格は同じですが、地方の大手スーパーや家電量販店で使われてしまうと、本社のある大都市にお金が集まり、地元の経済には影響が弱くなってしまいます。
ゼネコンを通じて地元の建設会社にお金が落ちるのと大差ないかもしれませんが、経済の血液といわれるお金が回るための波及効果を考えると現金をそのまま配るというのは何とも効果の薄い対策ではないでしょうか。
100年に一度の事なのに、こんな時ぐらい必死に働く姿をみてみたいな…。

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