2008/09/25

「さらば財務省!」を読んで

今度の本は似たタイトルだけれども、小泉、阿部政権の中に居た方が書かれた本です。 こちらは自身が働いていた小泉政権を肯定的に捉えていて「さらば外務省!」とは別の視点が得られておもしろかったです。そうはいっても手放しで賞賛しているわけでもなく、元官僚が官僚の省益を優先させる勝手さを書いている点は両方の本で共通しています。
それぞれでフォーカスしている部分が違うので、政権交代についての意見はまったく違いますが、背景にある動機は共通しているように見えるんですよね。 まぁ選挙でどっちが勝ったから良いというわけではなくて、何が争点になって、選挙後にどう変わっていくのかという点が明らかにならないといけないわけですが、そういう高いレベルで争われる選挙にはならないんでしょうね。

民主党は自民党の足元をすくう事しか考えていないように見えるし、官僚の独特な文化を変えていく必要があると思うのですが、そのために何をしてくれるのかというと、まだ付き合いの深い自民党の方が良いでしょうし。

自民v.s.民主という図式じゃなくて、いっかいみんなバラバラにして喫緊の問題について方向性の近い人達で固まってくれるとわかりやすいんですけどね。 そういう意味では何にもかも反対している民主党に魅力はないし、官僚出身の政治家が省益優先の文化を保護しかねない自民党にも魅力はないところをどう投票に反映したら良いんでしょう。

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