2007/12/16

ゆとり教育かつめこみ教育か

インターネットの動画サイトやblogなどでも「ゆとり」v.s.「つめこみ」的な議論をよく目にするようになった。 ゆとり教育は施策として最悪だと思うけれど、対比するものとしてつめこみ教育を挙げる二元論的な問題提起は危険だろう。

ゆとり教育はもちろん、過去に行なわれてきたいわゆる「つめこみ教育」両方への反省があるとすれば、知識の運用については教えず個人に任せきりで、知識自身というよりは知識の身に付け方やその応用が将来重要になるといった、大人になってから当たり前と思う程度の事を伝えてこなかった点にあると思う。

教育に満足しているという議論は聞いた事がないので、教育というものは時代の要請を遅く実現するものなのかもしれません。 けれど「ゆとり」か「つめこみ」かなんて意味のない議論は止めなければならないでしょう。
自分自身は小学校の時代にアグレッシブな先生に囲まれていたので、3年生の時は一年がかりで肉牛を育ててみたり、さつまいもを育てて市場で売るところまでを2年生で体験したりしました。その他にも各学年での工夫がありましたが、当番や責任というものは常にあったと思います。
別にそれがすばらしいというつもりはないけれど、何をしたら良いかわからない子供に自由裁量を経験させてしまう事はまったく意味がなく、強制的に押し付けるのであれば、せめてテストで計れない何かしらの経験を積ませる事が重要だと思います。

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